新しいスタイルの音楽スタジオが武蔵小杉でグランドオープン
2011年1月2日に3室の防音室を新設して全6室に拡張
サックスやバイオリンなどのアコースティック楽器専用で、個人練習(※)など少人数での利用に特化した新しいスタイルの音楽スタジオ『スタジオアイシャ』が、2010年9月15日(水)からのテストオープンを経て、2011年1月2日(日)にグランドオープンします。新たに3室の防音室を設置し、全6室に拡張します。場所は5路線が乗り入れる川崎市の武蔵小杉駅から徒歩1分の好立地で、川崎市はもちろん、神奈川県や東京西部のみなさんに、さらに快適な楽器の練習場所を提供します。
集合住宅の多い都市部では、アコースティック楽器の練習場所に困っている人が増加しています。自宅に防音設備がない人が、アコースティック楽器を練習する時に利用する従来のサービスとしては、カラオケボックスや音楽スタジオがあります。しかし共にアコースティック楽器の個人練習向けのサービスではないことが多く、不便な点がありました。
スタジオアイシャはアコースティック楽器の個人練習や少人数での利用に設備やサービスを最適化することで、従来のサービスの不便な点を改善し、高品質かつ安価なサービスを提供します。1部屋の広さは1~3畳程度で従来の音楽スタジオと比較すると広くありませんが、ヤマハの防音室「アビテックス」を活用することで、優れた防音と音響を実現しています。利用料金は15分150円(1時間600円)からで、日々の練習をサポートします。
2010年9月15日(水)のニューオープンから約3ヶ月をテストオープン期間とし、0.8畳タイプ、1.5畳タイプ、2.5畳タイプをそれぞれ1室ずつ、計3室で運営をしてきました。そしてお客様の声を反映しながら、新しい設備やサービスの拡充を図ってまいりました。会社員のお客様を中心に利用者は増え、土日祝日の昼の時間帯などでは満室でご予約を受けられないケースが増えてきました。そのため、防音室を3室増やし、全6室に拡張して2011年1月2日(日)にグランドオープンする運びとなりました。
今後は、音楽の普及というビジョンを共有できる企業や団体、ミュージシャンとの協業を推進することで、トータルな音楽ライフのサポートを提供し、音楽の普及を通じた心豊かな社会作りに役立つ事業を目指します。そして将来は、アコースティック楽器を快適に練習できるサービスを全国に展開します。
※:1人で楽器の練習をすることで、音質や基礎技術の向上、パート練習などが主な目的です。
市場のニーズ
- 都市部では集合住宅に住んでいる人が多く(東京都は66%)、一戸建ても密集している傾向
- 大人の楽器演奏者人口が増加(ヤマハの音楽教室における40歳以上の生徒が10年で4倍)
- アコースティック楽器の練習場所に困っている大人が増加の傾向
集合住宅に住んでいる世帯の比率は東京都では66%、神奈川県で53%など、都市部では多くの人が集合住宅に住んでいます(2005年の国勢調査による)。防音設備のない集合住宅でアコースティック楽器の音を出すことは難しく、多くの人がその練習場所に困っています。また、一戸建てに住んでいても、人口密度の高い都市部では自由に楽器の音を出せる人は少ないのが現状です。
一方、ヤマハの大人の音楽教室における40歳以上生徒数は、1999年から2009年の10年間で約4倍に増加しています(中日新聞の2010年5月3日版の記事による)。楽器の演奏者人口は10歳以上で11%、40歳以上では5.4%で(2006年の社会生活基本調査による)、40歳以上の人口は全体と比較すると少ないですが、今後増加していくことが予想されます。学生は学校で楽器の練習をすることが可能ですが、大人の場合は独自に練習場所を確保する必要があります。このような環境を背景に、アコースティック楽器の練習場所に困っている大人が増えていくことが予想されます。
川崎市の武蔵小杉駅から徒歩1分の場所にオープンする背景
- 川崎市の集合住宅に住んでいる世帯比率は71%
- 2社5路線が乗り入れている武蔵小杉駅は周辺に住んでいる人の利便性が高い
- 音楽のまち・かわさきを推進する川崎市のサポート
スタジオアイシャが拠点とする川崎市は、集合住宅に住んでいる世帯の比率が71%(2005年の国勢調査による)と神奈川県の平均値と比較して18ポイント高く、楽器の練習場所に困っている人が多いことが推測できます。
また、武蔵小杉駅は2社5路線が乗り入れているターミナル駅であり、武蔵小杉の周辺にお住まいのみなさんはもちろん、沿線にお住まいのみなさんが会社から帰宅する際の利用にも便利で、広いエリアのお客様にご利用いただくことが可能です。
加えて川崎市は「音楽のまち・かわさき」として音楽の普及活動など様々なプロモーション活動を実施しています。川崎市のサポートにより、プロモーション活動の効率化や相乗効果が期待できます。
アコースティック楽器の個人練習で使用されている従来のサービス
- カラオケボックス、音楽スタジオ、公共施設を利用
- 他の用途(カラオケなど)のサービスであるためアコースティック楽器の個人練習には不便
従来のサービス | アコースティック楽器の個人練習に不便な点(傾向) |
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カラオケボックス |
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音楽スタジオの個人練習システム
(当日や前日までバンド向け |
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公民館など公共施設 |
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音楽教室の空部屋利用 |
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アコースティック楽器の個人練習で利用される従来のサービスとして、カラオケボックス、音楽スタジオの個人練習、公共施設、音楽教室などがあります。しかし、従来のサービスは基本的には他の用途のためのサービスであり、アコースティック楽器の個人練習では不便な点が多いという傾向があります。
スタジオアイシャの特徴
- アコースティック楽器専用の防音室
- 個人練習やレッスン、少人数での利用に最適化した設備とサービス
- 個人練習でも1ヶ月先まで予約が可能
- 15分150円からの料金体系
- 川崎市の武蔵小杉駅から徒歩1分
スタジオアイシャはアコースティック楽器専用で、個人練習もしくは少人数での利用に設備やサービスを最適化することで、従来のサービスにおける不便な点を改善し、より快適なアコースティック楽器の練習環境を提供します。
1部屋の広さは1~3畳程度であまり広くありませんが、ヤマハの防音室「アビテックス」を活用することで、優れた防音と音響を実現しています。そして譜面台やラジカセ、メトロノーム、チューナーなど、アコースティック楽器の練習に便利な設備が各部屋に常設されています。また、アップライトピアノを設置した部屋もあります。料金は15分150円からで、日々の練習に活用しやすい料金体系を目指しています。
従来の音楽スタジオでは、個人練習の予約は当日、もしくは前日などの制限がある場合が多いのですが、スタジオアイシャは個人練習でも1ヶ月先までの予約が可能です。これにより、個人練習はもちろん、レッスンでの利用にも利便性が向上します。
主なサービスと利用料金
- スタジオ(防音室)のレンタルサービス
○ 0.8畳タイプ 150円/15分( 600円/1時間)
□ 1.2畳タイプ 180円/15分( 720円/1時間)
○ 1.5畳タイプ 200円/15分( 800円/1時間)
□ 2.0畳タイプ 450円/30分( 900円/1時間) アップライトピアノ常設
○ 2.5畳タイプ 500円/30分(1,000円/1時間) アップライトピアノ常設
□ 2.5畳タイプ 500円/30分(1,000円/1時間) 電子ピアノ常設
- 機器のレンタルサービス
● アルトサックス:300円/回
● ソプラノサックス:400円/回
● ギターアンプ:200円/回
● マイク/マイクスタンド:100円/回
○ ポータブル録音機〔Roland R-09〕:100円/回
○ ノートパソコン〔インターネットの利用可〕:300円/回
- 音楽レッスンの提供
● プロで活躍するミュージシャンによる音楽レッスンの提供
〔サックス、トランペット他〕
● 業務提携している音楽教師の仲介事業者によるレッスンの提供
○:オープン時(2010/9/15)に導入
●:テストオープン期間(2010/9/15~12/26)に追加導入
□:グランドオープン時(2011/1/2)に新規で導入予定
テストオープン期間の運営状況
- 会員登録数は約200人、利用者数はのべ約600人
- 男性と女性の比率は約4:6
- 20代後半から40代の会社員が約8割
- 移動手段の約6割が電車
- 9割以上のお客様が満足
- 平日の稼働率が目標値より低いことが課題
テストオープンしてから約3ヶ月が経過し、お客様の数は順調に増えてきています。12月22日(水)現在で会員登録数は約200名、利用者数はのべ約600人にまで達しています。お客様は会社員が多く、男女の比率は約4:6で女性の利用者が多い傾向があります。一般的なロックバンド向けの音楽スタジオでは20代前半から30代前半が主なお客様となっていることと比較すると、若い世代はもちろん、30代後半から40代まで幅広い年齢層にご利用いただいていることが特徴となっています。
お客様の来店手段は電車が6割を占め、徒歩や自転車の約2倍となっていることも特徴です。これは電車のアクセスに優れた武蔵小杉駅から徒歩1分の場所に店舗があることから、広いエリアの集客に成功していると推測されます。
また、アンケートの集計では9割以上の方が「満足」もしくは「大変満足」とご回答いただいています。ターゲットを絞り込み、アコースティック楽器の少人数での利用に設備やサービスを最適化しているため、高い満足度につながっていると思われます。 そして土日祝日の稼働率が想定以上に増え、昼の時間帯などは満室でご利用いただけないケースが増える一方、平日の昼と夜の稼働率が想定より低いことが最大の課題となっています。
今後の展望
- 新設した防音室を活用しての黒字化
- 手ぶらで楽器の練習が出来る魅力あるサービスの提案
- 音楽レッスンを提供するサービスの強化
- ビジョンを共有できる企業や団体、ミュージシャンと協業の推進
- それぞれの地域に適したビジネスモデルによる全国展開で事業を拡大
防音室を3室新設し、この設備を有効的に活用しながら事業を黒字化していくことが当面の目標です。今までのプロモーションを継続することに加え、様々な施策を推進します。
その中でも、特に平日の稼働率が低いことに関する対策が重要と考えています。平日の稼働率が低い要因としては、会社に楽器を持っていくのが大変であることが考えられます。その解決策として、楽器を預かるサービスでその解決策を提案する予定でしたが、お客様へのアンケート回答での要望が少なかったため、グランドオープンでの導入は見送ることにしました。また、サックスの有料レンタルも始めましたが、まだまだ利用者が少ないのが現状です。これからもお客様との対話させていただきながら、手ぶらで楽器の練習が出来る魅力あるサービスを提案していく予定です。また、ミュージシャンとの連携を深め、音楽レッスンのサービスを多彩にすることで、地域のお子さんや主婦など、様々なお客様の利用を促進して平日の稼働率アップを目指します。
また、これからもビジョンを共有できる企業や団体、ミュージシャンと積極的に協業を推進していく予定です。例えば、音楽教室や楽器店、音楽教師の派遣事業者、ライブスポット、音楽家、地方自治体と連携することで、音楽ライフのトータルサポートを提供します。
スタジオアイシャは、アコースティック楽器を快適に練習できるサービスが全国に点在している状態を、あるべき姿と考えています。将来は、多店舗展開はもちろん、様々なビジネスモデルを検証・推進し、ビジネスパートナーと連携することで全国へサービスを展開することを目指します。例えば、コインシャワーのような無人の防音室をレンタルするビジネスモデルも含め、スタジオアイシャで蓄積したノウハウを活かしつつ、その地域に最適な手段でサービスを提供します。
これらの活動を通じて音楽の普及に貢献し、心豊かな社会作りに役立つ事業を目指します。
スタジオアイシャ 代表 永嶋 広之の略歴
- 1970年
-
埼玉県生まれ
- 1994年
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日本大学文理学部物理学科卒業システム開発会社に入社しシステムエンジニアとして4年間勤
- 1998年
-
ニュージーランドに1年間留学
- 1999年
-
システムエンジニアとして1年間勤務
- 2000年
-
カナダに1年間留学
- 2001年
-
電気メーカーに入社IP電話およびコールセンター向けシステムのマーケティングを担当し6年間勤務
- 2007年
-
飲料メーカーに入社機能性飲料のマーケティングを担当し1年半勤務
- 2010年
-
スタジオアイシャ設立
スタジオアイシャ 概要
屋号 | stusio Aisya (スタジオアイシャ) |
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代表名 | 永嶋 広之 |
所在地 | 神奈川県川崎市中原区新丸子東2丁目907番地 イオンビル2F |
最寄駅 | 武蔵小杉駅 |
設立 | 2010年9月 |
事業内容 | 1.店舗にて防音室をレンタルする事業 2.1に関連する各種サービス 3.各種楽器、音楽関連小物の販売 |
営業時間 | 平日 12:00~13:00, 15:00~23:00 土日祝日 12:00~22:00 |
定休日 | 月曜日(祝日は営業) |
URL | http://s-aisya.com/ |
本件に関すお問い合わせ先
スタジオアイシャ TEL:044-872-7844
PDFファイル
-新しいスタイルの音楽スタジオが武蔵小杉でグランドオープン〔PDF:403KB〕